こむら返りとは

こむら返りとは

寝ている時や激しい運動をしている時に突然足が攣ってしまい、痛みで動けなくなった経験はありませんか?一般的にそのような症状をこむら返りと呼びます。健常人の90%以上が経験していると言われております。
こむら返りは、主にふくらはぎの筋肉が異常に収縮して、痙攣を起こすことで起こります。ちなみに、こむら返りの「腓(こむら)」はふくらはぎのことを言います。ふくらはぎに多く起こりますが、足の裏や手指、太もも、胸など、体のどこにでも発生します。運動中や就寝中に発症することが多く、健常者でも過度な運動、脱水や熱中症などが誘因になることがあります。また,妊婦中、高齢者、透析患者や肝硬変患者で起こりやすいです。

診断

激痛を伴う筋収縮と硬化で安静時または運動時に起き、数分程度で改善します。筋肉が過剰に収縮して自力では元に戻らない状態であり攣縮している筋肉を伸展させて発作を止めることができます。

治療

予防方法

こむら返りが起きた時は、痙攣を起こしている筋肉を伸ばすことで、痙攣を止めることが可能です。
予防法として,散歩,ストレッチ,マッサージ,冷えを予防すること(局所の保温)が推奨されています。
ストレッチは,アキレス腱から下腿後面を伸ばし,1回10~30秒を数回,それを1日2~4回実施します。
同時に、バランスのいい食事と水分補給で体内のミネラル(電解質)のバランスを整えましょう。

薬物治療

改善しない場合はお薬の治療を行います。芍薬甘草湯・ビタミンB群剤やマグネシウム製剤を使用します。
高齢者では,就寝前の芍薬甘草湯を試みます。芍薬甘草湯は即効性があり有効ですが、連用すると低カリウム血症や浮腫を起こすことがあるので注意が必要です。ビタミンB群剤やマグネシウム製剤も有効な場合がありますが,高齢者においては高マグネシウム血症による不整脈に注意が必要です。妊婦では足の静脈還流が悪くなるためにこむら返りが起こりやすく、赤ちゃんへの影響が少ないマグネシウム製剤やビタミンB群剤が推奨されます。

薬剤が原因でこむら返りが生じることがあり、原因薬剤としてコレステロールを下げるスタチン系,降圧薬(利尿薬,β遮断薬など),抗精神病薬などがあり、これらを減量・中止します。

参考文献

私の治療 No.5053 2021.2.27 日本医事新

調剤と情報 2020.10 (Vol.26 No.13)

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